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近藤智美展 
入れ子犯罪

Satomi Kondo Solo Exhibition
"Nest Crime"

2012/7.2 mon.--7.14 sat.
15:00--20:00
last day --18:00
closed on Sunday
レセプションパーティ 7月7日(土)17:00〜


前個展「フォアグラプール」で内蔵的世界と皮膚的世界を明示した近藤智美が、今回は、例えば箱の中に箱があり無限に続くといった、入れ子状で果てしなくボーダーレスなこの世界のありようをテーマに絵画中心の展示を行う。そのなかには「善悪」「理性と衝動」「罪と罰」「既視体験」「シンクロニシティ」「一望監視感」「被害加害」「欲望と無欲」「女性男性」なども含まれる。入れ子状態で終わりのない日常の中で、犯罪を犯すかわりに芸術を成すと本人はいう。どこまでもディープな脳味噌を持つ20代の娘の表現はいかに問題を突き刺し仕留めうるか、見守っていただきたいのと同時に、見届けてもいただこう。

1985年広島生まれ。
2010年「ガーリー2010」川崎市市民ミュージアム
/東京美術青年会主催「アートアワードネクスト」東京美術倶楽部 
2011年 個展「フォアグラプール」Art Lab TOKYO 
2012年 「VOCA2012」 上野の森美術館

アートフェア
2011年「行商〜ギャラリーサーカス〜」青山スパイラル
2012年「Citizen Art Shanghai」中国・上海 上海ガーデンホテル





【入れ子犯罪】−二日酔いが人工知能をもった時−
 あなたは自分だけは犯罪にまきこまれたくないとニュースを見て考えている一人だろうか。だれもが一度は考えているであろうこんな積年の問いを私は二日に一度は考える。自分がたまたまのたまさかの"御礼(おんれい)"で生きのびているだけという自負が私に絵を描かせているからだ。あのころの悪の経験が時間をこえて私にとって善になっている事も事実だ。
 中絶費用が払えずトイレで出産して自らの手で殺した中学生は、皮一枚こえるとこの国では殺人だ。つまり善と悪は、立場、思想、時間、時代をこえて常にひっくりかえる入れ子状なのだ。では、絵を描くことは善か悪か、二元論には成りえないものも一度分けてみないと気がすまない。個人史へのアンサー絵画としてならべる。完ぺきな個人史が個人をこえる。絵画以前、絵画以後、あたし、ボーダーレス。善にでも悪にでもなりうるのだ。私が美術をすることによって犯罪をおかさずにすんでいるという私が生みだした美術が、美術しか正しくないと確信したあのころを否定する私を、美術は生みだしたという入れ子構造からぬけだせないのである。つまるところ私は犯罪にまきこまれたくないのだ。ちなみに殺生をおかしてでもうまい酒を呑むのが私にとっての善ならば、二日酔いはどの時代から見ても悪である。(近藤智美)












注: 文字用の領域がありません!
「入れ子犯罪」
2012
Installation View


 
「薄型犯行」
2012
420×545 mm
木製パネルにモデリングペースト、油彩


 

「のこそうヒトプラネスト」
2011
キャンバスに油彩、
アルキド樹脂塗料
1940×3880 mm

Let's Preserve
Human Planest
2011
oil and alkyd resin paint
on canvas
1940×3880 mm


*プラネストとは、プラネット
=惑星・地球とネスト=入れ
子状、を合成した近藤智美の
造語です。
「シニフィアンの漏れ漏れ」
2012
297×210m m
マット紙に顔料インク
エディション20部

 
「豊胸手術がしたいんだ」(画像は未完のもの)
2012
910×727m m
キャンバスに油彩、額縁

 
前回近藤智美展「フォアグラプール」
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