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参加作家
アンドレ・エリック・レトルノー(パフォーマンスアーティスト)
小森俊明(作曲家) 
山崎篤志(アーティスト/サウンド・パフォーマー)
森下泰輔(アーティスト/ノイズ・パフォーマー) 

キュレーション: 菅間圭子


Artist(s)

Andre Eric Letourneau, Toshiaki Komori, Atsushi Yamazaki, Taisuke Morishita

Curation: Keiko Kamma

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コンパーセプチュアル《CON/PER/CEPTUAL》とは、conceptual(概念的)とpercept ual(知覚的)という語を合成した造語。
2012年に行われた第2回展では、メディアを写真に特化したが、今回はメディアを「音/SOUND」にかかわるアートに特化。
「音」という不可視なものを展覧会の展示物にした実験的なグループ展。


※なお「音」のグループ展という性質上、全作品の聴取形態はヘッドフォンとなります。


In a challenging group show 4 artists come together ‘exhibit’ mere sound.
Andre Eric Letourneau presents an exhibition of the silence accumulated through his ongoing “3 minutes of Silence” performed across the world over more than 10 years as part of his ”Standard” project.
Toshiaki Komori(composer) examines the means by which a mere mass of symbols may be converted into music.
Atsushi Yamazaki, a sound performer, creates fragmented noise through the re−construction of a piece of music by Sergei Rachmaninoff. And Taisuke Morishita (contemporary artist/noise-sound performer) asserts his conviction of noise as art through his latest sound art piece.


■アンドレ・エリック・レトルノー Andre Eric Letourneau
「Standard V」

ケベック大学モントリオール校の教授として、行為芸術や概念芸術を教えているアーティスト、アンドレ・エリック・レトルノーの〈Standard〉シリーズは、2001年、NYのテロの直後から始められ10年以上世界各地でさまざまな方法で行われてきた「黙とう/silence」パフォーマンス。街頭で行なわれるものもあれば、カナダのラジオの企画としてブロードキャストという方法で行われたこともある。今回はそれらを通して集積された沈黙(silence)をギャラリー空間に<展示>することを試みる。

■小森俊明 Toshiaki Komori
「ひそやかなざわめき/ Secret Noise」

現代音楽の作曲家として活躍している小森俊明の本展への出品作は、自作の楽曲をスコアをもとにしたインスタレーションとともに提示するもの。スコアという記号の集積が楽曲という形態にトランスフォームされる状況そのものが、展示の大きな要素ともなる。
以下は小森が本展に寄せた言葉である。
「音楽を聴く為の専用施設であるコンサートホールや、日常生活の場である自室などではなく、ギャラリーの展示室という都市的装置の内部で音楽を極私的に体験するというのは、例外的な聴取形態に属する。
そもそもこの都市的装置は、都市が内包する器官であると同時に、構造的にも審美的にも都市そのものであるといえるのではないか?そうであるなら、ヘッドフォンの音楽を聴くあなたは、ギャラリー外部とヘッドフォンによって都市空間から二重に隔絶されているように見えながらも、都市空間と干渉していることになる。
そうした状況によって生じる心理状態は、都市に対してどのような想像力を胚胎し得るのだろうか?
この展覧会における私の企画(プロジェ)を通して、ある種の想像力が、都市の創造に向けての企図(プロジェ)の契機となるとしたら、と夢想してみる。                        
            H.ルフェーブルの『都市への権利』を読み返しつつ」


■山崎篤志 Atsushi Yamazaki 
「Prelude Reconstruction」

本作品は、セルゲイ・ラフマニノフ作曲、La Pianista演奏の「13の前奏曲 作品32 第10番ロ短調」の音源をリアルタイムで解析し、ある複合的なルールによって、断片化と再生を無限に繰り返すもの。原曲の面影は所々から窺い知ることが可能だが、実際にヘッドフォンを通して聞こえるのは、切り刻まれた音の断片とサンプルノイズの集積。
この曲には作曲者ラフマニノフの望郷の念が込められているという。そこに自分の、ひいては現在の日本人の「失われた大地」への想いを重ねてみたいという。

■森下泰輔 Taisuke Morishita
「Noise Diary」

毎日ノイズプレイをするというコンセプトによる行為だが、ひるがえって考えてみれば、我々は"ノイズプレイ"を聞かなくても、一生なんらかのノイズを聞き続けているのだということを逆照射するのがコンセプトともいえると作家はいう。
日本におけるノイズミュージック草創期から、ミュージックとしてではなく、ARTとしての"ノイズ"を追求してきたのが森下泰輔である。現代美術家である森下は、さまざまな観点からノイズミュージックを分析・実験・思考・試行を経て今日に至っているが、その態度と方法は、他の視覚作品を制作する場合と同様に、ただ《サウンド》という素材を用いたアート作品を生成していることにおいて、当初から一貫している。


(テキスト:菅間圭子/本展キュレーター)
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【出品者プロフィール】

■アンドレ・エリック・レトルノー Andre Eric Letourneau

ケベック大学モントリオール校 教授、
echelle infinie Realisateur radiophonique - artiste extradiciplinaire
ケベック大学でelectric artsを学ぶ。カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で活動を展開。CBC( Canadian Broadcasting Corporation)で、長年コンサートやサウンドパフォーマンス、ラジオプログラムのオーガナイズを手がけつつ、常にアートと社会とのかかわりや、メディアの中でのアートの表現を模索。自身のアート行為以外に、キュレーションを手掛けたり、美術雑誌に評論を寄せてもいる。
近年モントリオールでディレクションしたパフォーマンスイベントは、アラマイアニ(第50回ヴェネチア・ビエンナーレ、インドネシア代表作家)とのコラボレーションで、好評をはくした。また自身すぐれたエレクトリック・ミュージック奏者でもある。
彼の作品集はカナダ、オランダなどで出版されている。また、本展出品作である「St andard」シリーズに関しては、solo music CD "Standard pour radiodiffusion" (3分間の黙とうの際に収録した音の集積をベースにしたもの)がカナダで発売されている。

■小森俊明 Toshiaki Komori

東京藝術大学を経て同大学院修了。日本交響楽振興財団作曲賞、東京国際室内楽作曲コンクール、東京国際歌曲作曲コンクール、AACサウンドパフォーマンス道場(愛知芸術文化センター)、EXPERIMENTAL SOUND, ART & PERFORMANCE FESTIVAL(トーキョーワンダーサイト)等に入賞、入選。芸術全般および哲学・思想に目配りしつつ、さまざまな分野での作曲、舞台作品等への楽曲提供、異分野のアーティストとの共同作業、編曲、教育、公演の企画運営、楽曲分析、執筆等を行う。 2011年、サイエンスチャンネルの番組監修。作品は国内外で演奏されているほか、楽譜出版、CDリリース、放送、誌上批評もされている。藝大神奈川同声会役員、(社)日本作曲家協議会会員、芸術メディア研究会会員。2013年3月まで桐朋学園大学非常勤講師。
ウェブサイトhttp://komoritoshiaki.com/


■山崎篤志 Atsushi Yamazaki

Web・工業デザイナー/プログラマー/美術家
1976年、北海道生まれ。1997年、札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科卒業。
主に各種Webサイトのデザイン及びシステム構築を行いつつ、様々な素材を使用したインスタレーション・映像・音響・インタラクティブ作品の制作、Web関連メディアへの寄稿、各種インタラクティブWebサイトのプログラミング支援や音声提供、メディアアート作品へのプログラム提供や技術協力等を行う。
2011年、ヨコハマトリエンナーレ関連企画『時局大演説会:9.11 第54回ヴェネチア・ビエンナーレ・リポートat 新・港村−「ヴェネチアから見た日本、東アジアのART」』にパフォーマーの一人として参加。音響インスタレーションを展示。
Webサイト http://www.ts5h.com/


■森下泰輔 Taisuke Morishita

武蔵野美術大学造形学部卒業。現代美術家 ノイズ・アーティスト
1971年武蔵野美術大学在学中にアートロックバンド「Yellow」を結成。裸のラリーズ、ロスト・アラーフ(灰野敬二在籍)らと活動。1972年「新潟現代音楽祭」(間章プロデュースでデビュー、NHKテレビで全国放映)。以後、今日まで100回以上ノイズ・パフォーマンスを続けている。
1989年 第2回ヨーロピアン・メディア・アート・フェスティバル(オスナブリュック ドイツ)インフェルメンタルとして出品。1992年 「Kusama Images」(草間弥生とのコラボレーション作品) 草月美術館(東京)/新潟県立美術館。2001年 第49回ヴェニス・ビエンナーレ関連企画「Poetry Bunker」(Direction by Marco Nereo Rotelli) 49.La Biennale di Vanezia Orsogrill at the Artiglierie (entarance via Arsenale Venis Italy)。 2008年  「月 The Moon」(高台寺 京都)。2010年 平城遷都1300年祭公式招待展示「時空 Between time and space」(平城宮跡 奈良)など。
noise関連履歴に関しては「濃霧」ウェブサイトhttp://art-lab.jp/alab_019.htm
作品収蔵 ZKM(Center for Art & Media Technology カールスルーエ ドイツ)








        
アンドレ・エリック・レトルノー 
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