〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-5-2 
片桐ビル1F 

03−5847−5883
090−3803−1989
e-mail
渡辺篤「ヨセナベ展」プレスリリースがここからdownloadできます
渡辺篤個展「ヨセナベ展」

◆会期:
6 / 28(土)〜 7 / 19(土)

◆時間:
6 / 28(土)〜7 / 12(土)…15時〜20時
7 / 13(日)〜7 / 19(土)…14時〜21時(最終日18時まで)

◆休廊日:
6 / 29(日)、7 / 6(日)

◆入場無料(一部有料イベント有り)

◆会場:
Art Lab AKIBA(アートラボ・アキバ)
111-0053東京都台東区浅草橋4-5-2 片桐ビル1F
03−5847−5883
090−3803−1989
e-mail:taimori@mail3.alpha-net.ne.jp

展覧会ディレクター:佃 義徳
協力:布団祭実行委員会

<会期中イベント>
・6 / 28(土)
「オープニングレセプション」 18時〜20時 無料

・7 / 4(金)
「ブルーシートハウスで座談会」 19時〜20時
※ゲスト:会田誠(美術家) &武盾一郎(画家)他
無料 要予約20名
(e-mailでtaimori@mail3.alpha-net.ne.jpまでイベント名、お名前をお届けください)

・7 / 12(土) 「ちょうちんミラーボールを愛でる夕べ」(音楽イベント)
20時~22時
※live:當間健一郎 他
料金:one drink付き500円
…展示室の照明を落とし、ミラーボール形式の新作「ファットマン(なべちょうちん2014)」を活かした、ミュージシャンによるクラブ型イベントになります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 渡辺篤は2010〜2013年までうつ状態で制作ができる状況ではなかった。昨年回復し、活動を再開したが、以前の作品をどこへも発表しておらず、今回「ヨセナベ展」という形で、新旧作品を一堂に公開することとなった。しかし、制作が滞っている間も、頼まれた肖像画を描いたり、会田誠の絵の制作協力やChim↑pomの展覧会サポートをしていた。藝大在学中は中村政人の手伝いをしたこともあった。渡辺の作品は、アンディ・ウォーホルらが敷いた美学、メディア上の情報を基本にしている。最大の問題作である池田大作の肖像「せかいなるほどいじんでん[3]」は、東京藝術大学卒業制作として制作され、卒展で展示されて、一種の社会問題となった経緯がある。2007年3月17日号「週刊現代」には「風刺か、礼賛か、はたまた・・・? 学内でも賛否両論」という見出しとともに特集されている。彼がこの超著名な人物の肖像画を描いたわけは、父親をはじめ親戚の人々がこの人物をいただく宗教団体を真摯に信仰しているからだという。渡辺が幼少の頃から身近な存在だったのだ。
 渡辺の作品はどのような意味においても、その類まれな描写力を持って描かれた絵画や立体の意味性に重要度があるのだ。対象を単に描写するのみの制作には興味がないという。なぜそれが作られたのかという背後の意味性がより重要なのだ。かつてマルセル・デュシャンは「ある男がいて、50個のキャンベル・スープをキャンヴァスに描いたとする。そのとき問題なのは網膜に映るイメージではなくて、50個描かざるを得なかった男のコンセプトなのだ。」(マルセル・デュシャン Samuel A. Green : Andy Warhol [ The New Art ]のなかの引用より )といったが、そうした意味において渡辺はデュシャン的な概念を背景にしているともいえるだろう。渡辺はかつて美術予備校時代に会田誠の画集「Lonely Planet」を見て、その作品解説に刺激されたという。作品そのものというより会田自身による解説が、彼のコンセプテュアル・アートだと確信し、以来、自身の作品に関しても1点ずつの解説をつけている。海外ではダミアン・ハーストにも影響されたという。
 「澁谷蒼茶室枯山水屏風」という作品は、一見、日本画の金箔を貼った屏風絵を思わすものの、実は石庭に見えている部分はブルーシートのホームレステントの風景なのだ(渡辺は 2010年に半年間、宮下公園でホームレスと公園生活をしていた)。金屏風に見えた素材も渋谷で拾い集めた段ボールに描かれている。この作品は渋谷の百貨店の美術画廊で発表されたものだが、高価な美術品を扱う百貨店の画廊に、貧困のどん底にあえぐ渋谷ホームレスの図を対比していたのだ。渡辺はかつて246表現者会議という美術家を中心とする会議体と関係したこともあるが、その件で某大手企業に対抗したこともあった。  他にも「街宣車」や「鼻くそ金塊」などの作品がある。いずれも世の中の権威や拝金主義的なリッチなイメージに一考させる疑問符を投げかけるような試みだ。渡辺は今回の個展で会場の中央になべと書かれたミラーボール状の大ちょうちんを掲げ、ブルーシートで空間を覆いつくすことで、おつにすました美術なる現場を、安手のクラブかのようにわざと設える。展覧会全体が美術界という既存の価値観に新たな視点をもたらすような工夫が施されている。
 こうした自分の生活や周りにある社会現象を題材とすることは、その身近性のゆえにドメスティックな作家に見られがちだが、背後の概念が社会性や普段は容易に窺うことのできにくい現象の視覚化といったことにおいては、世界美術史の基準もまた内包している。こうした日本現代美術と世界現代美術の接点に立っているということにおいては、会田誠とダミアン・ハーストの双方からの視線がこめられているのかとも思う。

森下泰輔(美術評論家)



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


渡辺 篤 | Atsushi WATANABE (画家/美術家)

プロフィール
東京芸大在学中から自身の体験をベースにした社会批評性を強く持つ作品を発表。表現媒体は絵画を中心に、インスタレーション・写真など。テーマは、新興宗教/経済格差/ホームレス/アニマルライツ/ジェンダーなど多岐にわたる。卒業後、路上生活や引きこもり経験を経て2013年春、活動を再開した。

経歴
o1978年 神奈川県 横浜市 生まれ
o2007年 東京芸術大学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業
o2009年 東京芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻(油画)修了
o2010年 東京芸術大学大学院 美術研究科 研究生 修了

主な展覧会・活動
o2007 「KINCO」日本銀行本店地下金庫(東京 日本橋)
o2008 「チバトリ」千葉市美術館(千葉)
o2009 「ASIA PANIC」光州ビエンナーレホール(韓国)
o2010 「宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス」宮下公園(東京 渋谷)
o2013 「Who By Art Vol.2」西武渋谷店美術画廊・オルタナティブスペース(東京 渋谷)
o2013 「エマージング・ディレクターズ・アートフェア ウルトラ006」スパイラル(東京 青山)

自身の制作活動以外では、美術家 会田誠の制作助手を2008年より務め、2009年には共に中国北京で長期滞在制作を行った。2012年には森美術館個展での制作協力。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
渡辺篤
ファットマン(なべちょうちん2014) ミラー、モーター
130×60(cm)
2014
渡辺篤
澁谷蒼茶室枯山水屏風
渋谷で拾ったダンボール、空き缶、古新聞、アクリル絵の具、その他
  1. 7×312.0(cm) 四曲一隻屏風
2013
photo:Keisuke Inoue
制作協力:鎌田昇注: 文字用の領域がありません!
渡辺篤
ぴかちゅう〜ぽけもんのばけもん〜 怒りのパフォーマンス
写真
2008
許可なく本ホームページの画像・文章その他を複製・引用し、あらゆる商業目的に使用することを固くお断りいたします。