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アニメを超絶精度でシミュレーションする!

LITTLETOPIA - 森洋史個展
2017年2月25日(土)〜3月11日(土)
27日、3月6日の月曜日休廊
15:00〜20:00 最終日18:00まで

reception:2月25日(土)午後5時半より
午後6時よりコレクターズトーク:出演:飯島モトハル(アートコレクター)  I氏(アートコレクター) 森洋史 モデレーター:森下泰輔(Art Lab TOKYO)

協力:木之庄企畫

Art Lab TOKYO
〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-5-2 第二片桐ビル1F


最新超絶技術で現代絵画を制作。美術史やアニメをパロディにして展開。シミュレーショニズムを援用。アニメ・漫画文化、日本画壇や宗教画をパロディ化する。古典的概念を踏襲しつつ現代的表現に作りかえる、いわば技術の超合金ロボ的トランスフォームである。その作品強度をご堪能ください。

1977 東京都生まれ。
2013 東京藝術大学大学院修士課程美術研究科修了。

個展:2016 阿久津画廊、"LA ART SHOW 2016"(木之庄企畫booth)、2014木之庄企畫など、アメリカほか香港、台北で開催。

グループ展:2016 "The Nature of Jungles"、サウザンドオークス、アメリカ、2016 日本橋三越本館美術画廊ほか、ジャカルタ、インドネシア、サンタモニカ、パームスプリングスで企画展、アートフェア出品多数。

受賞: TERRADA ART AWARD 2015 優秀賞/山口裕美賞、2011 "YOUNG ART TAIPEI AWARD Finalist"、2010 "シェル美術賞・本江邦夫審査員奨励賞"ほか多数。



Artist Statement
森洋史

私の最近の仕事について、もっぱらパロディを手法として展開させていますが、1980年代に起こったシミュレーションアートやアプロプリエーションアートなどの延長線上での仕事なので、美術として目新しさを求めるようなアバンギャルド的側面を持ちません。
パロディがゆえにイメージについては、鑑賞者へ共感でも反感でも某かの化学反応を起こして貰えなければ面白くないと思っていますので、サンプリングなどを行い、あえて既存のイメージを組み合わせて制作する必要があると考えています。

現在の制作において、アニメと古画のリミックスを主として展開していますが、動機としては、日本のアニメや漫画における同人文化や、伝統を重んじる日本画壇あるいは宗教画などにまつわる権威などに悪戯を講じる狙いがあります。美術界隈の人が観ても、漫画やアニメに精通している人が観ても、鑑賞者の誰もが見たときに既視感を覚えるとともに、作者のおふざけなりいたずらなりを感じとってもらえたらと思って模索を続けています。

私の作品のオリジナリティって何なんだろうと常に自問自答しています。断言できるのは、イメージにそれを求めることはほぼ出来ないということでしょうか。ただの流用ですから。技術や材料については、多少オリジナリティを持ちたいと思っています。昨今、「確かな技術、あるいは絵画史に残る伝統技法を用いて、現代を描く」といった類のものが非常に氾濫しています。しかし、私はそのクラスターに属するのは個人的に関心を持てないでいます。ですので、技術や材料に関しては、古典的技術の概念をせこく踏襲しながらも、現代的材料なり質なりに作りかえてしまおう、いわば技術のトランスフォームと言いましょうか、早く言えば、伝統技法を茶化すことに精を出しているということになるかもしれません。

例えば、黄金テンペラ技法で作り上げられた格式高い荘厳な宗教画を、漫画的かつ超合金ロボ的なおもちゃ風味に変換することによって出来上がるズッコケ感満載な画面を、私は如何せん期待してしまうのです。

しかし、技術や材料について、特段オリジナリティとして言及するのは、個人的に疑問に思うことがしばしばです。もし言うなれば、自分の中にある、ある種の軽薄さ、節操のなさが織り成す、異物感がオリジナリティになるかもしれません。

私が目指しているところは、アニメや漫画の技術を磨いてアニメーターや漫画家になることでもありませんし、美術的な美しさを感じるような作品、いわゆる風景画や美人画を上手に描く実直な画家になることでもありません。その界隈の人々への小さな悪戯とか反逆を楽しむ変な人にはなりたいかもしれませんが。

子供の頃、学校帰りに良く考えたことがあります。政治家のポスターに髭や極太眉毛を描いたりしたいな・・・さすがにしたことはありませんが、ちょっとそういうのに近いと思います。言い方をちょっとだけお上品にすると、俳句が源流であるのに対して、川柳は源流に皮肉やおふざけをかませて変形したものですけど、自分の制作において、そんなことをイメージしています。

ただ、シミュレーションアートの難点は、著作権です。シミュレーションアートの文脈で仕事をする上で、イメージソースの問題からは逃げることはできません。イメージの流用については、パロディ作品である以上、馬鹿にする反面、元ネタへのリスペクトが必ず必要であると考えています。やっていて思うのは、パロディ作品としては、芸術の唯一性やイメージのオリジナリティを排除するため、流用しつつ既視感を保ちながらも皮肉や反逆精神を込めていくわけですが、創意工夫により、元ネタとフィニッシュを絶妙な加減でずらすのは不可欠と考えます。

偉そうに述べていますが、まだまだ未熟で煮詰まってもいない状態なので、説得力などあるわけ無いのですが、このように書き綴り、自分がどこに身を置き表現を展開していくのか、自問自答することによって、作品と対峙していく力を磨いていければと考えています。



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